運転の楽しさを発信!元ペーパードライバー夫人のカーブログマガジン【最終更新日:9.28】

マツダのクリーンディーゼルってどうなの?後悔しないマツダ車の選び方

男前デミオ

ドライバー
ドライバー

マツダのディーゼル車って、なんとなくクリーンなイメージだけど実際どうなの? よくわからないまま購入して後悔するのはイヤだなぁ

ドライバー
ドライバー

ディーゼル車の乗り心地とか燃費の評判とかには興味はあるけど、自分に合うかどうか不安・・


今回はそんな疑問にお答えします。


私の愛車はマツダ・デミオ(現MAZDA2)で、ディーゼルエンジンのタイプになります。

ディーゼルは現行のマツダの車種にラインナップされているので、一体どんな特徴の車なのか、気になっている人が多いかもしれません。

結論マツダの(クリーン)ディーゼルは、独特の乗り味でかつパワフルな車で、乗り手を選ぶクルマかも。


とはいっても、ディーゼルエンジン自体はとても魅力的なエンジンで、かつ運転も楽しいクルマ!

スミトモ
スミトモ

私はディーゼルを選んでよかったと思いますし、現在とても満足したカーライフを送っています


とはいえ、人によってはせっかくディーゼルを購入したものの、あとで「失敗した…」と後悔しないために

  • マツダ・クリーンディーゼルエンジン車の誕生の経緯
  • クリーンディーゼル車のメリットと使用上の注意点
  • クリーンディーゼル車の特徴とキャラクター性


主にこの3つを解説したいと思います。

スミトモ
スミトモ

まずはマツダ・クリーンディーゼルの特性を知って、実際に走りを体感してみて!


マツダ・クリーンディーゼルが誕生した経緯とは?

SKYACTIV-Dエンジン


まずは、マツダが2012年からクリーンディーゼルと呼ばれるエンジンを搭載したラインナップが誕生した経緯を解説したいと思います。

マツダは世界の自動車メーカとしては規模が小さく、今後競争で生き残っていくためには、大手とは違う方向性を目指す必要がありました。そこに目を付けたのが、ディーゼルエンジンです。

スミトモ
スミトモ

マツダは独自の構造を持つロータリーエンジンを実用化するなど、エンジンに対しては並々ならぬこだわりがあるようです



ただ、従来のディーゼルエンジンは以下のような欠点がありました。

  • エンジン音がうるさい
  • 排気ガスが汚い
  • 振動による乗り心地の悪さ


と、イメージが悪い印象があったのは否定できません。


唯一上記のデメリットが許容できる、商用トラックや大型バスのエンジンとして多く搭載していましたが、マツダは従来のディーゼルをクリーンなイメージに変えるために、新たななディーゼルエンジンの開発に乗り出しました。


そして誕生したのが、以前のディーゼルエンジンと比較して、よりエンジンの低圧縮比を実現した環境に優しいクリーンディーゼルです。

ドライバー
ドライバー

エンジンの圧縮比ってどういう意味なの?

スミトモ
スミトモ

エンジン内部の空気と燃料の混合物が圧縮される前後の体積の比率です

空気と燃料の混合物の圧縮比が高いほどエンジン内の燃焼効率が良く、より多くのパワーを発揮できます



一般的なディーゼルエンジンの高い圧縮比は、より高燃費やパワーを生み出しますが、反面騒音や振動が発生しやすい課題がありました。


果たしてこの問題を解決するために、マツダがとった秘策とは?

マツダが開発したクリーンディーゼルの特徴

マツダのクリーンディーゼルエンジン(SKYACTIV-D)の圧縮比は14:1です。これは、従来のディーゼルエンジンよりも圧縮比が低いことになります。

実は、圧縮比が低いとエンジン内で混合気が着火しにくくなる懸念があるのですが

  • 新技術のインジェクター(空気と燃料が良く混ざった混合気を作る燃料噴射装置)
  • 可変排気バルブ機構(バルブの動きを微妙に操作することで、運転中の燃焼ミスの抑制に成功)


これらを搭載することによって、効率の良い燃焼が可能になります。

また、燃料を綺麗に燃焼しつくすことで有害物質が発生しにくく、高価な後処理装置を必要としない排出ガス制御技術により、排出ガス中のNox(大気汚染の原因になる物質)を大幅に低減することに成功しました。

スミトモ
スミトモ

これらの新技術で、クリーンな燃焼を実現しながら、高い燃費とパワーを発揮!


クリーンディーゼル技術はマツダの努力の結晶

マツダがゼロから作り上げた次世代のクリーンディーゼルは、これまでのディーゼルエンジンの常識をくつがえす、正にブレイクスルー(技術革新)を得て成し遂げたものです。

2012年に本格的に市場に登場してからも、SKYACTIV-Dの進化は止むことなく、常に新しい技術が投入され、刷新されています。音はより静かになり、よりリニアな動きに対応できるようにトルクをコントロールする技術も開発しました。


エンジン改革で、人馬一体を突き詰めろ!


そんなマツダのSKYACTIV-Dは、昨今の車の電動化のトレンドにも上手く共存しながら、一定のファンを魅了し続けていくことでしょう。いやはや、マツダの内燃機関のこだわりは半端ないです。

マツダ・クリーンディーゼルは、力強いトルクと長距離仕様が魅力

mazda.cx-5

ディーゼルエンジンは軽油を利用するので、ガソリンエンジンと比較して燃料費が安い、燃費が良いというメリットもありますが、個人的に一押ししたいのはこちら!

スミトモ
スミトモ

グイーンと伸びやかでパワフルな加速が気持ちいい!これぞディーゼル車のメリット!


私の愛車デミオ(SKYACTIV-D 1.5)は、排気量2.5Lのガソリンエンジン並の太い※トルクがあります。それでいて低回転からトルクが発生して使い勝手がいい。高速道路の追い越しも楽々です。

※トルク:エンジンの回転で発生する力のこと


ディーゼルのトルクフルな走りは運転が楽しいです!この感覚を味わうと、逆にガソリン車が物足りなくなるかもしれません 笑

また、ディーゼルエンジンは、一般的にガソリンエンジンよりも低回転数で効率的なトルクを発揮するため、高速道路などでの巡航時にも燃費が良く、長距離走行に適しています。


つまり長距離走行向きのディーゼル車は

  • 休日はレジャーで郊外にお出かけ
  • 長時間ドライブまたはドライブ旅行が趣味
  • 普段、車では30分以上運転する


など、そのような使い方をする人におすすめです。

ドライブが趣味だったり、車で旅行に行く機会が多い人は、是非ディーゼル車も視野に入れて検討してみてはどうでしょうか。

スミトモ
スミトモ

ディーゼルは元気よく加速して、長距離ドライブを楽しみましょう♪


マツダ・クリーンディーゼルは、チョイ乗りには不向きなエンジン

cx-5モデルカー


先程、ディーゼルは長距離走行に向いていると述べましたが、逆に言うとディーゼルは短距離走行に向かないエンジンでもあります。

スミトモ夫
スミトモ夫

運転は近所のスーパーで買い物ぐらいとか、チョイ乗りを繰り返す使用には向かないってことだね


実は、ディーゼルは短い走行(おおよそ30分以下)のみだと、エンジンが充分に温まらず、内部の煤(スス)を十分に燃焼しきることができません。


マツダのクリーンディーゼルは、DPF(ディーゼル粒子フィルター)という排気ガス処理システムがあり、走行時間が短いとこのシステムが効率的に働かないので、どうしてもエンジン内に煤がたまりやすくなります。


煤がエンジン内部の部品に詰まってしまうと、最悪の場合はエンストにつながる恐れがあります。実際に、SKYACTIV-Dのオーナー車によるエンジントラブルの事例がいくつか発生しています。

その時マツダの対応は?

そのような例を受けて、過去にマツダはクリーンディーゼルエンジンの不具合に関するリコールをたびたび発表することに。ディーゼルの信頼性が揺らぎかねない問題です。


【マツダ・リコール情報】デミオ、CX-3、アクセラの予見性リコールについて(平成30年2月1日)

そのことに関連して、以前私が運転中に遭遇した出来事を残しておきたいと思います。

走行中に突如エンジンが不安定に⁈ ディーラーへ駆け込んで事なきを得る

ある日、長い登り坂の有料道路を走行していると、突然エンジンメーターが不安定な動きを示しました。同時に車の挙動が不安定に。

そしてメーター内にはエンジン警告灯の表示が点灯。一瞬血の気が引きました。

スミトモ
スミトモ

!ナニコレ⁈


たまたま他の要件でディーラーへ向かっている最中の出来事だったので、不幸中の幸いか、そのままディーラーへ急行。

いつエンジンが止まるんじゃないかと気が気でなく、無事にディーラーへ到着した瞬間は脱力ものでした。(その後厳重にエンジン内部を点検)


あれからエンジンは特に異常なく快調そのものですが、今振り返るとなかなか怖い体験だったと思います。

スミトモ
スミトモ

いま思えば、あの頃はまだ運転歴が浅く、普段は比較的短い走行が多かった気がします


あの時は事故に繋がらなくて本当によかったですし、2度とあのような状況に遭遇したくありません。


クリーンディーゼルの至難は続く?今後のブラッシュアップに期待!

このように、クリーンディーゼルは誕生してまだ年月が浅く、ガソリンエンジンのように成熟したエンジンになるまでには、まだまだ一筋縄ではいかない部分もあるようです。


そして使用者の普段の車の使い方によっては、思わぬトラブルを引き起こす可能性があります。


日本はストップ&ゴーを繰りかえす道が多く、ディーゼル車の運転に向かないドライバーが圧倒的多数だと思われます。

そういう意味でもディーゼルは乗り手を選ぶクルマです。


それでもマツダのクリーンディーゼルは、これからも改良を重ねていくでしょうし、私も1SKYACTIV-Dオーナーとして、これからの発展を期待しています。


【参考リンク】


スミトモ夫
スミトモ夫

あんなことがあったのに、スミトモはやっぱりディーゼルがお気に入りなんだね!

スミトモ
スミトモ

欠点があっても私はディーゼルが好きだし、クリーンディーゼルの未来への可能性を信じるよ(変態)


マツダ・クリーンディーゼルは「ザ・男前なキャラクター」


まず初めに言いたいことは、ディーゼル車とガソリン車とは乗り味が全く違うということ。

車検の時期、代車でガソリン車のデミオを利用した際に、ディーゼルとあまりの乗り味の違いに驚いたのを覚えています。

スミトモ
スミトモ

走りが軽い!ガソリン車のデミオってこんなに軽快なのか〜



言うなれば、ディーゼルは重くてどっしりとした走りをします。重厚な乗り味というか、走行音もそんな感じ(伝われ!笑)


いかんせんパワフルな走りなので、キャラクターを考えると男らしいイメージ。まさに男前という言葉が似合うクルマ。


フィーリング的には、正直好みが分かれるエンジンだと思いますし、もっと軽快なハンドリングを求める人には向いていません。

ドライバー
ドライバー

なんかアイドリングの時の「カラカラ」という音が気になるんだけど・・


ナチュラル・サウンド・スムーザー(静音装置)の開発で、ディーゼルエンジン特有のノック音(カラカラした音)は、かなり抑制されています。

それでも特有のエンジン音が気になる人にはストレスになるので、ディーゼル車はあまりオススメできません。


スミトモ
スミトモ

私もノック音はいつの間にか慣れました!今ではデミオの個性のひとつとして受け入れています(ポジティブ)


以上のようにディーゼルはクセがあるエンジンなので、ドライバーによって好き嫌いがハッキリ分かれると思います。


私は幸いディーゼルと相性がよかったようで、初愛車としては車選びのセンスは悪くないようです。笑

ガソリンかディーゼルか迷ったら1日モニターを試してみよう

試乗車


習うより慣れろではないですが、ディーゼルの乗り味については実際体感した方が早いです!

そういう方向けにマツダは「マツダ車で1日試乗」という、うってつけのサービスを提供しています。

MAZDA・1 Day Monitor【マツダ:1日試乗体験】


1日試乗してみてディーゼルはないな、、と感じたらそれはそれで収穫。これは良い!と感じたら儲け物。


同じ車種でガソリンとディーゼルをそれぞれ乗り比べて、違いを体感してみるのも良いですね。

スミトモ
スミトモ

クルマ選びの前の試乗って、なんでこんなに楽しいんでしょう笑


マツダ・クリーンディーゼルで後悔しないように、知って、乗って体感しよう

スカイアクティブ


というわけで、私のようにハマる人にはハマる、マツダのクリーンディーゼル。それが「SKYACTIV-D」

  • パワフルな走りがお好みで
  • ロングドライブが趣味で


そんな男前なクルマが欲しいなら、うってつけのクルマ。それがディーゼルだ!


そしてクルマ選びに後悔しないために、(購入前に)一度実際に乗ってみて、ディーゼルの世界を体感するのが一番。

スミトモ
スミトモ

メンテナンス代が少々割高だったり、個性的なディーゼルエンジンですが、この乗り味がやみつきになっちゃいます!もうガソリン車には戻れない笑


以上ですが、マツダ・クリーンディーゼルを検討する上での、あなたの参考になれば幸いです。


そして少しでもディーゼル仲間が増えてくれたら私も嬉しいです♪


それでは、ご安全に!