i-DM(インテリジェント・ドライブ・マスター)機能で高得点を出したいぞ!ステージアップするにはどうすればいい?攻略法を知りたい!
マツダ車搭載のi-DMを使って、もっと運転が上手くなりたいな。でもどうやって活用していけばいいの?
今回の記事はこのような方向けに書いています。
私がマイカーデビューして早7年、以来愛車であるデミオやNDロードスターのお気に入りの一つに、現在のマツダ車が搭載している、インテリジェント・ドライブ・マスター(以下i-DM) の存在があります。
i-DMは運転の課題をクリアするごとに次のステージへ進めます。そして各ステージアップする条件は以下の通り。
よっしゃー。とっととレベルを上げて、あっという間にクリアしてやるぜ!楽勝だよ
でも、ちょっと待ってください。せっかくなら、上手にi-DMを活用して今よりもっと運転が上手くなりたくないですか?
実は、このi-DMの機能は使い方によって、あなたが今まで体験したことのない、より高次元の運転へ連れていく可能性を秘めているのです。
この記事では、マツダ・i-DM機能の正しい活用法と各ステージにおける攻略法のレクチャー、および i-DMの素晴らしい副次的効果をご紹介いたします。
運転がもっと上手くなりたい、あなたのそんな願いを叶えます。ようこそ i-DMの世界へ!
i-DM攻略法の概要:はじめに、上手な運転と正しい運転操作とは何か
ところで、あなたは「運転が上手い」というと、どんなイメージを思い浮かべますか?
そうね、周りの交通状況を把握しつつスムーズに、かつ安全運転ができることかしら?
もちろん、それらも上手い運転の一面と言えるでしょう。では少し視点を変えて、正しい運転操作とは何か?と考えると、マツダは一つの答えを提示しています。
それは、車が動く速度の変化(これを加速度と言います)をなめらかに&一定に保つように操作するということです。
例えば、自転車に乗っている時にペダルを漕ぐと自転車が加速しますよね。自動車の場合ですと、アクセルを踏む操作によって車体が前へ加速します。
この時に自転車(自動車)の速度がどれだけ速くなるかを表すのが加速度です。また、逆にブレーキをかけて減速する場合には、マイナスの加速度がかかります。
- アクセルペダルを踏む
- ハンドルを切る
- ブレーキペダルを踏む
運転中にこれらの3つの操作をすると、この時に車にチカラがかかり、いわゆる加速度(G)が生じます。
では、この時に正しい運転操作をするためには一体どうやれば良いのかというと、
- アクセルを踏んだら、そのままペダルの位置を一定にする
- ハンドルを切ったら、そのままハンドルの位置を固定する
- ブレーキを掛けたら、そのままペダルの位置を一定にする
そうすると、i-DMは青ランプを点灯して評価してくれます。
しかし、もしその時に青ランプが付かずに「白ランプ」が付いてしまうと、i-DMとしてはそれは車の正しい操作方法ではないことになります。
(じゃあ緑ランプは?というと、この時点では良くも悪くもない中立ということにしておいてください)
「なぜ白ランプが付いてしまうのか?」に関しては後述しますが、まず運転中は(加速度が発生する際に)ペダルとハンドルの加速度を常に一定に保つことを意識します。
そうやって普段の運転でも意識を集中して、正しい運転操作をだんだんと身体に覚え込ませていきましょう。
私も運転中に意識してないと、つい漫然としたペダルワークをしてしまいます。反省!
i-DMにおける各ランプの点灯メカニズム【白・青・緑ランプの意味】
「正しい運転操作はわかったけれど、実際できないから悩んでるんじゃないか」との意見がありそうなので、ここから具体的に解説していきます。
そもそも運転にこだわりのない、いわゆる一般的なドライバーは、加速・減速時に得てして白ランプを付ける運転操作をしてしまいます。これは良い悪いではなく、これらの操作がいたって一般的なのです。
I-DMがない普通の車では、これらの動きに対して車がダメ出しをすることはありませんが(当たり前だ)、I-DM搭載のマツダ車では、容赦なくドライバーに(勝手に)スコアとグラフで評価を下します(^^;)
I-DMのドライバーのスキル評価の提示は、マツダ車のドライバーの間でも賛否両論があり、この評価を鬱陶しく感じるドライバーも一定数いらっしゃいます。(実際に各ランプが点灯しないようにする設定もあるようです)
実はこれらの白ランプの付く運転操作は、一緒に乗っている同乗者にも少なからず不快感を与えます(こちらも後述)
i-DMの愛好家たちの界隈?では、実際の白ランプの操作を表すのにわかりやすい図がありまして、それがこちら↓
このように直線的な動きのような急で雑なペダル操作をしてしまうと、i-DM先生は白を点けて注意してくれます。笑
特に3rdステージともなると、ちょっとの挙動でもシビアに判断されます・・・。少しは見逃してよぉ〜、i-DM先生・・・!
(私のような)雑な性格の方は要注意。笑 運転はその人の素が出ますからね・・・
i-DM先生は、今までドライバーが無意識にやってきた運転操作に対して矯正をうながす、なかなかスパルタンな仕様。
これを面白い!と思うか、うっとうしく感じるかは、各人の相性が分かれそうです。
i-DMは、実はドMな人に合うかも。笑
お次は「青ランプはどのようにすれば付くのか?」ですが、先ほどの「加速度(G)を一定」以外にも、もう一つ青ランプが付く操作があります。それがこちら。
「最初はジワっと、そしてしなやかにペダルを踏んでスムーズにGを立ち上げる」
スイーツ的表現?で言うなら、ペダル操作の始めを、ふんわりとやわらかく、そしてなめらか〜に行いましょう。
イメージ図で示すとこんな感じです。
頭の中で曲線を描くようなイメージで、アクセル・ブレーキペダルの操作の始めをなめらかに行うこと。この一連の操作を徹底的に練習して、しなやかなペダル操作を身につけましょう。
操作がゆっくりだと青が点かないし、急な操作だと今度は白が点いちゃう・・・。難しいわ
確かに難しいです!ですが、この「適度な速さでジワっとしなやかに踏むこむ」という絶妙なペダルワークが、青ランプ点灯に必要なスキルなのです。
コツとしては、ペダルと靴裏の感覚に全集中して繊細な操作に努めてください。ちなみに運転には靴底が薄くて感覚がつかみやすいコンバースのスニーカーがおすすめです。
最後のハンドルに関して言えば、G一定タイプの青ランプは、高速のICなどの大きなカーブで点くことが多いですが、もう一方の(G立ち上げタイプの)青ランプは、残念ながら点いた試しがありません・・(ムズ過ぎ)
要は、ペダル操作は「豆腐を扱うように」繊細に優しく扱いましょう(by 某豆腐店より)
では、i-DMで一番点灯する頻度が高い緑ランプは何を意味するのでしょう?
i-DMの取説によると、緑ランプは「ゆっくりした動きで燃費のいい運転」とマツダは定義しています。
具体的なシュチュエーションをあげると、青ランプで車が加速した後で、一定のスピードでの走行時に、今度は緑ランプが点灯します。図にするとこんなイメージ。
緑ランプの点数は(2ndステージ以降では)4.5で表示されることからスコア自体は悪くないのですが、それ以上でもそれ以下でもない感じ。無難という言葉がしっくりする気が・・・。
個人的見解ですが、マツダは「走る歓び・楽しさ」を信条としていることから、緑ランプはそれほど重視していない印象です。
つまり、i-DMの本質はエコ運転を目標とすることではないとわかります。i-DMのコンセプトは、あくまでも「運転操作のトレーニング」なのが、マツダらしいのかもしれませんね。
私はマツダのそういうところが好きです。笑
i-DMはスコアが表示される以上、どうしてもスコアの成績に一喜一憂してしまいがちですが、本質はソコではありません。
先程解説した「正しい運転操作」を身につけるためにも、まずは青ランプの点灯にこだわることが大切です。
運転中に青ランプをバンバン点けることができれば、結果的にスコアが上がり高得点になります。つまり、スコアはあくまでも結果でしかありません。
青ランプをたくさん点灯させて、i-DM先生に褒めてもらえるようにがんばりましょう!
次は、いよいよ具体的なステージの攻略法です。
1stステージ攻略法:まずはi-DMの世界を体感しよう
i-DMの最初のステージでは、まずは青ランプが点く感覚を体験してみましょう。もちろん白ランプもたくさん点けてOKです。失敗を恐れずに!
1stステージでは、スコアは全く気にしなくても大丈夫です。青が点けば勝手にスコアは上がりますから。
交通量が比較的少なく、余裕をもって青ランプが点く場所を探して練習してみましょう♪
これらの操作を練習して、3回の内2回ほど青ランプを点けることに成功したら、1stステージはそろそろ卒業です。
アベレージは4.8以上をキープでき、次の2ndステージへレベルアップできるでしょう。
しかし早くレベルを上げたいと焦ってステージアップしてしまうと、後の2ndステージで苦労することになります。
(以前の私もそうでした・・)
今の時点ではスコアより青ランプが重要ですので、1stステージでゆっくり基本操作をマスターすることが何よりも大切ですよ!
2ndステージ攻略法:本格的な練習モードへ。3rdステージへ向けての基礎練を怠るな
この2ndステージでは、運転技術の基礎をしっかり身に付けたか否かで3rdステージへの命運が分かれます。
ここでは練習モードとして、再び確実に青ランプが付く運転操作をひたすら練習しましょう。
ただし1stステージと比べて、青ランプや白ランプが点灯する判定が、よりシビアになります。白ランプは1stより点きやすくなり、青ランプは逆に点きにくくなります。
1stより難易度が高くなって、私も2ndステージではなかなかアベレージが安定しなくて苦労しました
とにかく、発進(減速)のペダル操作のし始めを滑らかに→加速G(減速G)を一定に維持するを常に意識しましょう。
そして、2ndステージでは「青ランプを点けるポイント」を徐々に増やしていきます。
こういう場面でポツポツ青が点灯すると、正しい運転操作が身についてきている証です。
しかし、これらは操作にかなり神経を研ぎ澄まさないと、なかなか青が点きません。私も意識して青ランプを出すというよりも、たまたま偶然出ることがほとんどです・・。
普段そこまで車の挙動を意識して運転してる人なんて、まずいないのではないでしょうか。めちゃくちゃマニアックな世界ですよ(^^;)
青点灯時のクルマの挙動は、まるで自分とクルマが一体になったかのような感覚で爽快です♪
とにかく2ndステージでは、ひたすらトレーニングあるのみ!後半はいよいよアベレージ4.8を意識していくことになりますが、それまではスコアより青ランプ点灯にこだわってください。
ここでふんばって正しい操作を身につけずに3rdステージに上がってしまうと、とんでもなく苦労するハメになりますから・・・。(意味深)
3rdステージの攻略法:ついに実践ステージへ。i-DMの奥深き世界(沼)へようこそ
とうとうきたか!ようこそ 3rdステージへ(RPG風)
3rdステージでは、今までi-DMで練習してきた運転スキルを、実際の公道で洗練させていく場です。
ここでもう一度、先程の図を見てみましょう。
補足として、発進して加速を始める地点をA、減速して車を停止する地点をBとしておきます。
このAからBまで移動する場合、理想の運転軌跡は上記の図のような台形の形になります。加速度と減速度は共に一定、つまり加減速時は青ランプの点灯が必須です。
なんとなくシンプルで簡単にできそうに見えますが、これを実践するのは超難しいです。
なぜなら、公道はあなた一人で走っているわけではなく、前の車との車間距離を計算しつつ、常に全方位の予測運転を行わなくてはいけません。
いわば完璧な運転というのは実際不可能に近いのです。ですが、それにいかに近づけていくのかが現実的な目標になります。
実はそれが i-DMの究極の目的 だと思っています。これはもう沼ですね。笑
そして3rdステージでは、やっとi-DMスコアが重要な指標となります。ここでようやくスコアを意識しましょう。
「なめらかな加速度の立ち上げから一定を維持、減速度も一定を維持して停止」を常に意識して操作する。
これがほぼできれば、3rdステージでもアベレージスコアは4.8以上になるでしょう。できる人は少数派でしょうが・・(私もまだまだ修行中です)
さまざまな道路状況をふまえた公道で運転経験を積みながら、i-DMと一緒に己のドライビンクスキルを磨いていきましょう!
i-DMの副次的効果について:同乗者の車酔い対策にも有効⁈
ここまで、やれ加速度だのGだのと、マニアックなことばかり言ってきて、ウンザリさせてしまったかもしれません(^^;)
i-DMって、もっと具体的に役に立つことってないの?もっと同乗者のことも考えてよ
もちろんあります!実際にi-DMを活用して、運転者だけではなく同乗者にとっても心地よい運転を実現することができるのです(^^)/
例えば普段運転していて、一緒に乗っている家族が車酔いしてしまった経験はありませんか?
- 白ランプが付くような運転操作を避ける
- なめらかな加速・減速を常に行う(青ランプ点灯)
- 巡航時はゆったりとした一定のスピードで緑ランプをキープ
このようにi-DMを意識した運転を心がけることで、同乗者の身体に負担の少ない運転(車の挙動)が可能になります。
i-DMには、同乗者の車酔いの悩みが解決できる可能性も秘めているのです。
ちなみにi-DMは山道の運転の練習にも絶大な効果を発揮するんですよ。
山道運転のヒント:初心者ドライバーが知っておきたいポイント5選マツダ車にこんな有益な機能があるなら、活用しないともったいない♪
まとめ:i-DMを活用して、マツダ車で爽快なドライブを楽しもう
i-DMの世界は奥が深い、いや運転こそが奥が深い世界なのでしょう。
- 1stステージでは、i-DM的正しい運転操作(青ランプ点灯)を体感する
- 2ndステージでは、いろいろな場面で、正しい運転操作の習熟に励む
- 3rdステージでは、公道で実践と経験を積みながら、理想(青→緑→青)のラインを追求する
3rdステージでは、常に正しい運転(青ランプ点灯)をしていれば、慣れた道だとほとんど4.8以上のスコアしか出なくなりますよ♪
あとは、各人それぞれの目標に沿って、i-DMと一緒に「あなたなりの上手い運転の道」を追求してみてください。きっともっと運転が楽しい日々になりますよ!(沼へようこそ)
マツダ車乗りである私も、今はもうi-DMなしの車なんか考えられないくらい、私のカーライフを構成する一部になっています。今後も一生マツダ車しか乗れないかも・・笑
今回のレクチャーは以上となります。おつかれさまでした♪
それでは全マツダ車ドライバーの健闘を祈ります。Be a driver !